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FACILITY施設概要
テーマ
「こども本の森 松山」には、絵本や物語を中心に4,000冊以上の本を配架しています。これらの本は、市民へのインタビュー、市の検討会や有識者の意見をもとに、ブックディレクターの幅允孝(はば よしたか)さんが選書しました。ミュージアムとの一体性や、俳句やことば文化などの松山らしさを意識し、「21世紀を生きる私たちの本棚」「歴史はつながる」「松山から世界へ」など、9つのテーマで分類しています。
「こども本の森 松山」で、お気に入りの一冊を見つけてください。
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世紀 を生 きる私 たちの本棚 - こどもたちが、将来どんな大人になっていきたいのかを考えるための本を集めています。仕事やお金についてだけではなく、政治や社会問題など少しむずかしいテーマの入り口となる本や、社会をよりよくするために視野をひろげる本もそろえました。
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歴史 はつながる - 原始から現代まで、日本と世界の歴史を比較しながら、それぞれの時代の人々の暮らしや出来事を、わかりやすく紹介する本を集めています。入口すぐ近くの棚には「坂の上の雲ミュージアム」と連動し、明治を中心とした近代の歴史について学べる本をそろえました。
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松山 から世界 へ - 松山の地場を始発点とし、日本や世界のありようを知ってもらうための本を集めています。松山の歴史、松山ゆかりの人々の本をはじめ、日本の文化や地域に関する本、さらには世界の文化に興味を持つための本、旅や冒険の本もそろえました。
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科学 と未来 - 科学や発明に関する本、のりもの絵本を多種そろえながら、テクノロジーや産業の未来を見渡す視点を養います。AIやロボット、宇宙への夢、時間の不思議やSFに至るまで、これからやってくる未来を前向きに想像するための本をそろえました。
- 5せいめいのなりたち
- 生命の起源から始まり、恐竜や古生物に関する本、身近な犬や猫などの動物本、人類を含めたあらゆる生命に関する物語、図鑑、写真集などを多角的に集めています。また、命や生や死がテーマの物語も、包み隠さずこどもたちに届けます。
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自然 と人 - 花々や植物、木々、森や山、川や海、風、空の色など、あらゆる自然とその環境について深く知るため本を集めています。また、農業やアウトドア、気候変動など、自然と人の営みや関係性を知るための本もそろえました。
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生 きる体 とこころ - 哲学に関する本を始発点としながら、こころや感情にまつわる本、体のしくみを知るための本、障がいや病気について、そして食べることや眠ることなど、人の体とその活動に関する本を集めています。その派生として、体を動かす遊びやスポーツの本もそろえました。
- 8うつくしさ
- 「うつくしさとは何か?」という素朴な疑問にさまざまな方向から光を当てる本を集めています。絵画や彫刻などの芸術分野だけでなく、ファッション、建築、デザイン、音楽、写真、映画、アニメーションなど、ジャンルを超えて多層な「うつくしさ」とその豊かさを伝える本をそろえました。
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日々 のくらしと読 む時間 - 家族や友達のこと、学校での出来事など、身近に感じる喜怒哀楽に言葉をあてがい、考えるための本や、毎日のくらしを見つめなおすための本を集めています。一方で、時間を忘れて物語の世界に没入できる絵本や児童文学、詩歌など、言葉の繊細さや面白さを感じられる本もそろえました。
選書コンセプトはこちら
「こども本の森 松山」では、こどもたちの好奇心や想像力を誘発しひろげる、あらゆる種類の本を収集しています。絵本や児童文学、幼年童話など、こどもたちに向けた書物を中心に選書しつつ、一方では本の対象年齢にとらわれずに、図鑑や写真集、アートブックなども扱います。素直なまなざしで世界を見ることができる感受性豊かな幼少の時期に、こどもをこども扱いせず、しっかりと本物に触れることができる環境を整えること。そして、大人とこどもが同じ本を読みながら時間と空間を共有できる場所にしていきたいと考えます。
また、「地場を大切にしながら、世界と自身の結び目をつくる図書施設」という選書コンセプトのもと、書物の配架と文脈が連綿とつながる「グラデーションのある円環としての本棚」づくりを進めました。歴史を多角的に見つめ、一義的ではないグローバルヒストリーの伝達を目標にしながら、異なる社会や文化に生きる人々への理解を深め、他者に対する慮(おもんぱか)りや寛容の気持ちを育むことを目指しています。
「こども本の森 松山」の中にある青りんごは、アメリカの詩人サミュエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフに、安藤忠雄さんが「青春のシンボル」としてデザインされました。
「青春とは人生のある期間ではない、心のありようなのだ」などとつづられた詩に共感した安藤さんは「目指すは甘く実った赤リンゴではなく、未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神」との想いを込めてつくられました。
寄贈本について
「こども本の森 松山」のオープンに向け、2024(令和6)年10月9日から11月30日にかけて「未来を担うこどもたちにぜひ読んでほしい本」の募集を行い、1,322冊の本をご寄贈いただきました。誠にありがとうございました。
現在、「こども本の森 松山」では、本の寄贈について受付を行っておりません。ご理解いただきますようお願い申し上げます。